先日、幕山を歩いた記事を書いたのですが、実はこの日、六方の滝まで足を伸ばしていました。
盛りだくさんルートだったので記事を分けています。番外編、六方の滝についてです。
六方の滝の存在は幕山の山行記録を調べている時に知りました。
柱状節理で生じた六角形の石柱が露出しており、さらにはそこが滝になっているということです。
箱根外輪山の南側斜面に位置するので、箱根の火山活動によってできたものなのだと思います。
箱根は変わった地形がありますね。さすが、ジオパークになっているだけあります。
アクセス
幕山の奥に位置しているので、アクセスは幕山と一緒です。
最寄り駅は湯河原駅。幕山公園までバスが出ています。駐車場もありますが、梅の時期はかなり混むようです。
幕山の北西にある沢の合流地点、大石ヶ平から白銀林道に入ります。
沢をさかのぼるように「土肥大杉跡」に向かってハイキングコースを登り、途中でコースを外れて支流を登るように進みます。
ちなみに、「土肥大杉跡」へのハイキングルートはYAMAPには登録されていませんでした。(執筆時点)
ヤマレコには登録されているので、使うならヤマレコの方がいいかもしれません。
いずれにしてもハイキングコースを外れて少し登ったところに滝があるので、最終的には地図に載っていない道をたどって進むことになります。行ってみる場合は道迷いに十分注意してください。
道の様子
思ったよりしっかり踏み跡がついていましたが、ある程度ルートファインディングに慣れていないと見失うかも。
沢沿いに進むと大きな黒い滝にたどり着きます。
ここには柱状節理の形跡はなくて、ブロックがランダムに積み上がったみたいな見た目をしています。これはこれで面白い。
六方の滝はこの滝の脇から少し登って、隣の沢に出たところにあります。
誰かが設置してくれたロープをありがたく使わせてもらいました。ちょっとぼろいからあまり体重かけられないけど…
六方の滝
登った先がこちら。木立から抜けると異様な岩壁が視界に飛び込んできました。
幅広く岩肌が露出した崖になっていて、その壁面に石の角柱がみっちりと並んでいます。
自然の中で「直線」を目にすることはまずないので、これを見た時の「普通じゃない!」感がすごかったです。
落ちてる岩の断面を見てみました。下側は丸くなっちゃってますが、上半分は六角形ぽい。
こっちはあまり六角形ぽくないけど、エッジがスパッとしています。
角柱に対して垂直方向に折れているのも何か理由があるのでしょうか。
柱状節理の下の地層はもっと細かい石が集まった層のようで、その部分がえぐれて洞窟のようになっていました。
色合い的に同じ溶岩で出来た岩なんじゃないかと思うのですが、冷え方で性質が変わるんですかね。細かい方が脆いのかも。
以上、六方の滝の様子でした。
地図がないため万人にオススメできるものではないですが、なんというか、秘境感があって楽しかったです。
よくこんなところを見つけたと思います。
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