「筑波山」にウメを見に行ったけど冬山だった話

筑波山でウメが見ごろ

「山と渓谷」を読んでいて、そんな記事を見つけました

ウメの咲く時期は2月中旬~3月中旬。そして今は3月上旬

幸い天気もいい

休みも取れた

いつ行くの?今日でしょ!!

と、いうわけで筑波山にウメの花を見に行ってきました

登山ログ

日付:2022/03/05
天気:晴れ、微風
気温:最高気温18度


目次

筑波山

「筑波山」は茨城県つくば市にある山で、標高は877m。日本百名山のなかで最も標高の低い山として有名です

標高は低くても、関東平野へ「にゅっ」と突き出た山塊の先端に位置しており、地平線まで遮るもののないパノラマを楽しめます

古くから信仰の対象になってきた山で、道中に散在する数々の奇岩には、修験者によってユニークな名前が付けられてきました

現在はロープウェイとケーブルカーが通っており、道もかなり整備されています。登山初心者でも安心して臨める山です

筑波山の略地図

アクセス

公共交通機関

東京からは「つくばエクスプレス」と「筑波山シャトルバス」を乗り継いで登山口まで行きます

シャトルバスは平日・休日ともに、ほぼ30分間隔で運行。ありがたい…

お得なキップ

「つくばエクスプレス」と「筑波山シャトルバス」がセットになった「筑波山あるキップ」がお得です。駅の券売機で購入できます

お得なきっぷ | きっぷ・定期券 | つくばエクスプレス(TSUKUBA EXPRESS) (mir.co.jp)

ケーブルカー・ロープウェイは含まれません。ロープウェイ込みの場合は「筑波山きっぷ」がおすすめです。

自動車

筑波神社の周辺と、ロープウェイ「つつじヶ丘駅」に駐車場があります

「筑波神社入口バス停」と「つつじヶ丘バス停」の間は30分ごとにバスが出ているので、片道ルートの選択も可能です

歩いたルート

今回歩いたルートはこちら

ロープウェイ乗り場のある「つつじヶ丘バス停」から「おたつ石コース」で女体山山頂まで登ります

その後、男体山山頂を含めて「自然研究路」をぐるっと歩き、「御幸ヶ原(みゆきがはら)コース」で下山

そして「筑波山梅林」で花見をしてから帰路につく。という流れ

「朝一にサクっと登山を済ませて、帰りのバスがくるまで梅林でのんびり花見をしよう」

そんな魂胆です

コース情報
  • 総距離:約7.2キロ
  • 累積標高差:△約748m、▽約1019m
  • コースタイム:4時間5分

※山と渓谷社「ヤマタイム」で算出

コースタイムつき登山地図が無料! 登山地図&計画マネージャ「ヤマタイム」 – ヤマケイオンライン / 山と溪谷社 (yamakei-online.com)

「おたつ石コース」

9時前に「つつじヶ丘バス停」に到着。さすがに東京からは距離があります

広い駐車場の脇には、まだ開店していませんが土産物屋が軒を連ね、「観光地なんだな~」という雰囲気をかもしています

立派なトイレに寄ってから、いざ登山開始

ロープウェイつつじヶ丘駅のトイレ

登り始めてからしばらくは、舗装こそされていないものの、整備が行き届いた道が続きます。公園みたい

よく整備された道

木立に分け入るようになると、山道らしさが出てきます

林の中の道

葉を落としている木が多い中で、常緑のアオキが赤い実をつけているのが目立ちました

アオキの赤い実

さらに登ると、数々の巨岩が姿を現します

こちらは、その中の一つ「弁慶七戻り」。頭上の石が今にも落ちそうで、弁慶ですら尻込みして「七戻り」したとか

弁慶七戻り

この辺りは登山道にも岩が多く、ごつごつした登りが続きます

石の多い登山道

岩の表面が風化していてわかりにくいですが、おそらく花崗岩かな?

ちょっと前に歩いた「石割山」の巨岩も花崗岩でした。花崗岩は大きな塊に割れやすい、といった特徴でもあるのでしょうか

そうこうするうちに、女体山の山頂に到着

女体山の山頂

山頂からは関東平野が見渡せ、実際の標高よりもはるかに高いところにいる気分

女体山の景色

「自然研究路」

女体山の山頂から男体山に移動。山頂にはロープウェイ、ケーブルカーの駅があるので、軽装で歩く人を多く見かけました

ちょっと分かりにくいですが、下の写真では、石と石の隙間が凍った泥で埋まっています

凍った道

こんな風に、駅のすぐそばでも雪が残っていると道が悪いです。ケーブルカーを使うとしても、歩きやすい恰好できましょうね

登山靴でも滑りそうになりながら、男体山の山頂に到着

男体山の山頂

男体山も展望よし。

こうしてみると、関東平野は本当にまっ平だな~

男体山の景色

男体山山頂をぐるっと一周するように、自然研究路を歩きます。

道すがら、筑波山の自然を解説する看板が設置されていて勉強になる。知識が増えるほど山歩きの楽しみも増えるので、こういうのはありがたいです

樹木の分布についての看板

北側斜面の道は雪がかなり残っていました

傾斜がついている場所が凍っていると本当に難儀します

男体山北側の残雪

お守りに持ってきたチェーンスパイクを装着!

正直使うつもりはなかったのですが、持っていなかったら立ち往生するところでした

3月になっても、山の上はまだまだ冬。しばらくはリュックに忍ばせておいた方がよさそうです

「御幸ヶ原(みゆきがはら)コース」

下山は「御幸ヶ原」コース。筑波神社を目指します

「おたつ石」コースと比べると、森の緑が濃く、同じ山でもこんなに様子が違うのかと驚きます

緑が濃い森

登山道の脇にはいくつもの杉の巨木が立ち並び、修験道の山であることを思い出させてくれます

これ、比較対象がないからわかりにくいですが、大人2人で囲めるかどうか…といった幹の太さです

杉の巨木

勾配が急な箇所もありますが、そういった場所にはしっかり階段が整備されています

登山道の階段

特に危険な箇所もなく、筑波神社にたどり着くことができました

筑波神社

「筑波山梅林」

筑波神社から10分ほど歩いて「筑波山梅林」へ

車でアクセスできるので、花見客で大変にぎわっていました。筑波山経由で来る人は少数派なのかも

筑波山梅林の様子

園内には約1000本のウメの木が植えられており、紅、ピンク、白など色彩ゆたか

白梅の花

今年は開花が遅れているそうで、まだツボミの枝も多くあります。三月下旬でも楽しめるかもしれませんね

ピンクの梅の花

頭上のウメからふと足元に目線を落とすと、オオイヌノフグリが小さな花を咲かせていました。山のふもとはもう春です

オオイヌノフグリの花

春の「筑波山」感想

「筑波山でウメの花を見る!」そう意気込んで出かけた割には、山頂にはまだ雪が残り、山のなかで花の一つも見ることはできませんでした

結果的に「筑波山で登山」+「梅林で花見」という形になったものの、どちらもしっかり楽しめたので満足です

「筑波山」は初めて登りましたが、整備の行き届きぐあいと、人の多さが「高尾山」みたいですね

ここしばらくは奥多摩で静かな山歩きを楽しんでいたので、ギャップにとまどいました笑

整備が進んでいるにもかかわらず、巨石や巨木、抜群の眺望と変化に富んだ森林など、見どころはたくさんです。さすが百名山なだけはある

「筑波山」は登山初心者が山歩きの楽しみを知るには、よい山なんじゃないかと思います

まだしばらくウメの花も見れそうですから、ぜひ訪れてみてください

雪があるかもですから、その際はアイゼンを忘れずに


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gaku
自然と運動をこよなく愛するアラサー会社員。 主に東京近郊の低山をうろうろしているが、最近は八ヶ岳エリアが気になっている。ダイビングに目覚めて伊豆の海にも進出中。 2022年の目標はテント泊登山にチャレンジすること。