筑波山でウメが見ごろ
「山と渓谷」を読んでいて、そんな記事を見つけました
ウメの咲く時期は2月中旬~3月中旬。そして今は3月上旬
幸い天気もいい
休みも取れた
いつ行くの?今日でしょ!!
と、いうわけで筑波山にウメの花を見に行ってきました
目次
筑波山
「筑波山」は茨城県つくば市にある山で、標高は877m。日本百名山のなかで最も標高の低い山として有名です
標高は低くても、関東平野へ「にゅっ」と突き出た山塊の先端に位置しており、地平線まで遮るもののないパノラマを楽しめます
古くから信仰の対象になってきた山で、道中に散在する数々の奇岩には、修験者によってユニークな名前が付けられてきました
現在はロープウェイとケーブルカーが通っており、道もかなり整備されています。登山初心者でも安心して臨める山です
アクセス
公共交通機関
東京からは「つくばエクスプレス」と「筑波山シャトルバス」を乗り継いで登山口まで行きます
シャトルバスは平日・休日ともに、ほぼ30分間隔で運行。ありがたい…
「つくばエクスプレス」と「筑波山シャトルバス」がセットになった「筑波山あるキップ」がお得です。駅の券売機で購入できます
お得なきっぷ | きっぷ・定期券 | つくばエクスプレス(TSUKUBA EXPRESS) (mir.co.jp)
ケーブルカー・ロープウェイは含まれません。ロープウェイ込みの場合は「筑波山きっぷ」がおすすめです。
自動車
筑波神社の周辺と、ロープウェイ「つつじヶ丘駅」に駐車場があります
「筑波神社入口バス停」と「つつじヶ丘バス停」の間は30分ごとにバスが出ているので、片道ルートの選択も可能です
歩いたルート
今回歩いたルートはこちら
ロープウェイ乗り場のある「つつじヶ丘バス停」から「おたつ石コース」で女体山山頂まで登ります
その後、男体山山頂を含めて「自然研究路」をぐるっと歩き、「御幸ヶ原(みゆきがはら)コース」で下山
そして「筑波山梅林」で花見をしてから帰路につく。という流れ
「朝一にサクっと登山を済ませて、帰りのバスがくるまで梅林でのんびり花見をしよう」
そんな魂胆です
「おたつ石コース」
9時前に「つつじヶ丘バス停」に到着。さすがに東京からは距離があります
広い駐車場の脇には、まだ開店していませんが土産物屋が軒を連ね、「観光地なんだな~」という雰囲気をかもしています
立派なトイレに寄ってから、いざ登山開始
登り始めてからしばらくは、舗装こそされていないものの、整備が行き届いた道が続きます。公園みたい
木立に分け入るようになると、山道らしさが出てきます
葉を落としている木が多い中で、常緑のアオキが赤い実をつけているのが目立ちました
さらに登ると、数々の巨岩が姿を現します
こちらは、その中の一つ「弁慶七戻り」。頭上の石が今にも落ちそうで、弁慶ですら尻込みして「七戻り」したとか
この辺りは登山道にも岩が多く、ごつごつした登りが続きます
岩の表面が風化していてわかりにくいですが、おそらく花崗岩かな?
ちょっと前に歩いた「石割山」の巨岩も花崗岩でした。花崗岩は大きな塊に割れやすい、といった特徴でもあるのでしょうか
そうこうするうちに、女体山の山頂に到着
山頂からは関東平野が見渡せ、実際の標高よりもはるかに高いところにいる気分
「自然研究路」
女体山の山頂から男体山に移動。山頂にはロープウェイ、ケーブルカーの駅があるので、軽装で歩く人を多く見かけました
ちょっと分かりにくいですが、下の写真では、石と石の隙間が凍った泥で埋まっています
こんな風に、駅のすぐそばでも雪が残っていると道が悪いです。ケーブルカーを使うとしても、歩きやすい恰好できましょうね
登山靴でも滑りそうになりながら、男体山の山頂に到着
男体山も展望よし。
こうしてみると、関東平野は本当にまっ平だな~
男体山山頂をぐるっと一周するように、自然研究路を歩きます。
道すがら、筑波山の自然を解説する看板が設置されていて勉強になる。知識が増えるほど山歩きの楽しみも増えるので、こういうのはありがたいです
北側斜面の道は雪がかなり残っていました
傾斜がついている場所が凍っていると本当に難儀します
お守りに持ってきたチェーンスパイクを装着!
正直使うつもりはなかったのですが、持っていなかったら立ち往生するところでした
3月になっても、山の上はまだまだ冬。しばらくはリュックに忍ばせておいた方がよさそうです
「御幸ヶ原(みゆきがはら)コース」
下山は「御幸ヶ原」コース。筑波神社を目指します
「おたつ石」コースと比べると、森の緑が濃く、同じ山でもこんなに様子が違うのかと驚きます
登山道の脇にはいくつもの杉の巨木が立ち並び、修験道の山であることを思い出させてくれます
これ、比較対象がないからわかりにくいですが、大人2人で囲めるかどうか…といった幹の太さです
勾配が急な箇所もありますが、そういった場所にはしっかり階段が整備されています
特に危険な箇所もなく、筑波神社にたどり着くことができました
「筑波山梅林」
筑波神社から10分ほど歩いて「筑波山梅林」へ
車でアクセスできるので、花見客で大変にぎわっていました。筑波山経由で来る人は少数派なのかも
園内には約1000本のウメの木が植えられており、紅、ピンク、白など色彩ゆたか
今年は開花が遅れているそうで、まだツボミの枝も多くあります。三月下旬でも楽しめるかもしれませんね
頭上のウメからふと足元に目線を落とすと、オオイヌノフグリが小さな花を咲かせていました。山のふもとはもう春です
春の「筑波山」感想
「筑波山でウメの花を見る!」そう意気込んで出かけた割には、山頂にはまだ雪が残り、山のなかで花の一つも見ることはできませんでした
結果的に「筑波山で登山」+「梅林で花見」という形になったものの、どちらもしっかり楽しめたので満足です
「筑波山」は初めて登りましたが、整備の行き届きぐあいと、人の多さが「高尾山」みたいですね
ここしばらくは奥多摩で静かな山歩きを楽しんでいたので、ギャップにとまどいました笑
整備が進んでいるにもかかわらず、巨石や巨木、抜群の眺望と変化に富んだ森林など、見どころはたくさんです。さすが百名山なだけはある
「筑波山」は登山初心者が山歩きの楽しみを知るには、よい山なんじゃないかと思います
まだしばらくウメの花も見れそうですから、ぜひ訪れてみてください
雪があるかもですから、その際はアイゼンを忘れずに
日付:2022/03/05
天気:晴れ、微風
気温:最高気温18度