富士山を歩いた時に必要性を痛感した装備、ゲイター(スパッツ)を紹介します。
御殿場ルートの大砂走りでは、靴に砂がザクザク入って大変な目にあいました。
富士山を歩くと、僕以外にも登山靴を逆さに振って砂を出している登山客を何人も見かけます。みんな砂に苦しめられている模様。
何とかならないものかと近所の登山用品店で相談したところ、
と教えてもらいました。常識らしい。
この記事では、ゲイターとその使い方を解説していきます。実際に富士山で使用した感想も書いていきますので、これから富士山に挑む方、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
ゲイターとはどんな装備?
ゲイターは靴の中に小石や雪、雨などが入ることを防ぐための用具です。
靴に小石が入ると不快ですし、歩行に支障が出る場合もあります。雨や雪の場合はもっと厄介で、体温を奪われるうえに、足の皮がふやけて剥ける原因になります。
そんなとき、ゲイターで靴とズボンを覆うと、小石や雨の侵入を防ぐことができます。
別名、ゲートル、スパッツ。日本語だと「脚絆(きゃはん)」とも言いますが、脚絆で検索すると作業用の保護具が多くヒットします。アウトドアレジャー向けの商品は「ゲイター」が検索しやすいので、この記事では「ゲイター」で統一しています。
ゲイターの種類
ゲイターは丈の長さでロングタイプとショートタイプに大別されます。
ショートタイプ
登山靴と足首周りを覆うタイプです。ショートでも十分に石や雨から足を守ることができます。
実際ショートタイプのゲイターで富士山を歩きましたが、ほぼ完ぺきに小石・砂の侵入を防ぐことができました。
ロングタイプ
ロングタイプは登山靴からひざ下までを覆うので、保護能力はより高くなります。
雪や丈の高い草をかき分ける必要があるときなど、すねから上も保護する必要がある場合に選択するとよいです。
装着の仕方
ゲイターの装着の仕方を解説します。
1.靴ひもを締める
登山口に着いたら、登り始める前にゲイターを装着するのが良いでしょう。
ゲイターを装着すると靴紐が隠れてしまうため、つける前にしっかり締めなおしておきます。
2.ゲイターを脚に巻きつけてマジックテープで閉じる
ゲイターを広げると、下の写真のようになります。
左右の黒い部分がマジックテープになっていて、巻き付けて留めることで足をカバーすることができます。
ワイヤー部分を土踏まずに引っ掛けて使うので、ワイヤーが下にくるように巻き付けます。
3.登山靴に固定する
まずはフックを靴紐に引っ掛けます。そのあとワイヤーが土踏まずに来るように調整。
この時、ゲイターがくつの履き口を完全にふさいでいることを確認します。
4.ゴムひもを引いて口を縛る
ゴムひもを締めてゲイター上部を脚に密着させれば完成です。
ゴムひもは外に出しておくと引っかかって危ないので、内側に押し込むように仕舞います。
使用したモデルを紹介(WALKABOUT ショートゲイター)
最後に、実際に使用したゲイターを紹介します。
購入したのはWALKABOUTのショートゲイター。
店員さんに勧められて購入しました。2000円弱というお手頃価格なのでちゃんと機能するのか半信半疑でしたが、実際に使用してみるとほとんど砂が入ってきません。しっかり役目を果たしてくれました。
一方で、耐久性は値段相応のようです。
2日間の使用で靴が当たっていた箇所の生地が薄くなり始めています。おそらく10回の山行は持たないんじゃないかと予想します。(結構過酷な使い方をしたので…)
そういう人にはおすすめできます。安いモデルでもちゃんと砂をガードしてくれますよ。
まとめ:ゲイターを着用して快適な富士登山を
以上、富士山で活躍したゲイターの紹介でした。
富士登山の下見で砂まみれになり、ゲイターを着用して本番に挑んだところ劇的に改善したので、この記事を書きました。人間の工夫ってすごい。
ゲイターを着けるだけで快適さにかなりの差が付きます。
富士山に出かける方はぜひ持っていくようにしましょう。
富士山に行くならゲイターをつけなきゃだめだよ~