2021年12月。年の瀬の休日を使って奥多摩の高水三山を歩いてきました。
この記事では冬の高水三山の様子と魅力、おすすめルートを紹介していきます。
目次
高水三山(たかみずさんざん)
高水山(たかみずやま)、岩茸石山(いわたけいしやま)、総岳山(そうがくさん)。青梅線の北側にあるこれらの山は、3つあわせて高水三山と呼ばれています。
それぞれに趣の異なる3つの山頂を稜線伝いに巡ることができます。
場所
高水三山は青梅線の御嶽駅(みたけえき)の北側に位置しています。
アクセス
次の駅から高水三山へアクセスできます。
- 青梅駅 → 上成木(かみなりき)バス停(バス利用45分ほど)
- 軍畑駅(いくさばたえき)
- 川井駅 → 八桑(やくわ)バス停(バス利用10分ほど)
- 御嶽駅(みたけえき)
今回歩いたルート
今回歩いたのは軍畑駅から高水山、岩茸石山、総岳山の順に巡り、御嶽駅に降りてくるルートです。
軍畑駅→高水山
軍畑駅は各駅停車しか停まらない無人駅ですが、改札の外にトイレが併設されています。歩き始める前にトイレを済ませておくとよいでしょう。
駅から登山口まではしばらく車道沿いの舗装された道を歩きます。砂防ダムわきの階段が登山道の始まりです。
沢沿いに丸太の階段が整備されていますが、濡れていると滑りやすいです。早朝に歩き始めたのでまだ日が当たっておらず、階段につららができていました。
とても寒いので手袋はもちろんのこと、ネックウォーマー、耳当てなどが欲しくなります。
尾根に出ると山頂付近まで杉林が続きます。杉は冬でも落葉しないはずですが明るい登山道でした。
山頂の常福院にお参り。本堂の裏手にトイレがあります。
山頂付近に南側への展望ポイントがあり、御前山、大岳山が一望できます。
高水山→岩茸石山
高水山の山頂から下ります。山頂付近は道が悪いので足場に注意。
山頂付近を抜けるとなだらかな道が続きます。基本は杉林ですが、北の斜面は明るい広葉樹林が広がっています。
岩茸石山山頂の近くで勾配が急になります。総岳山へ抜ける巻き道もありますが、岩茸石山は山頂の眺望が素晴らしいのでぜひ立ち寄りたいところです。
杉林のごつごつした登りを過ぎると山頂です。岩茸石山の山頂は東から北西にかけて展望が開けています。
東に見えるのは青梅市・飯能市の町と山々。
北西に見えるのは川苔山、蕎麦粒山といった奥多摩の山々。この日は快晴に恵まれ、遠くに雲取山も見えました。
岩茸石山→総岳山
岩茸石山からしばらく行くと、斜面の広い範囲で木立が伐採されており、東側に眺望が開けます。
総岳山の山頂手前は道が悪いので注意が必要です。両手を使いながら登ります。
山頂につくと青渭神社(あおいじんじゃ)がひっそりと建っています。
総岳山→御嶽駅
総岳山から御嶽駅まではひたすら杉林の下りが続きます。
ふもとまで下りると慈恩寺わきの登山道入口に到着。踏切を渡ればすぐに御嶽駅です。
コースタイム
標準タイム:4時間00分
距離:約9.6km
累積標高:△1028m ▽1030m
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見どころ・魅力
高水三山の魅力は、青梅線からバスなしで登り始められるアクセスの良さです。それに加えて道の難易度も高くないので気軽に登山を楽しめます。
気軽に挑める割にそこそこの山深さ、展望のよさがあり、人気の山となっています。
- 駅からサクっと登りたい
- 高尾山の次にどこに登ろうか迷っている
- 4時間で歩ける初心者向けの山がいい
- 山頂からの景色を楽しみたい
おすすめルート
今回歩いたルートとその逆ルートを紹介します。
勾配も累積標高も大差ありません。どちらのルートでも同じように楽しめます。
軍畑駅→御嶽駅
今回歩いたルートです。
御嶽駅には奥多摩ホリデー快速が停車するので、土日・祝日に歩く場合は上手く時間を調整するとスムーズに帰宅できます。
標準タイム:4時間00分
距離:約9.6km
累積標高:△1028m ▽1030m
御嶽駅→軍畑駅
御嶽駅から総岳山までの道が最も山深さを感じられます。山歩き自体をたっぷり楽しみたい人は御嶽駅から登るのもありです。
高水山のトイレまで距離があるので、御嶽駅で済ませておきましょう。
標準タイム:4時間10分
距離:約9.6km
累積標高:△1030m ▽1028m
まとめ
以上、奥多摩の高水三山を紹介しました。
青梅線からの好アクセスと山頂の眺望で、大変満足いく山歩きでした。頑張れば午前中に下山できる手軽さも魅力です。
春のツツジや桜、秋の紅葉を目当てに登る人が多いですが、冬は冬で澄んだ空気と静かな山歩きを楽しめます。
気軽な登山に訪れてみてはいかがでしょうか。