2023年12月21日、年の最後に蛭ヶ岳を歩くことにしました。
12月の初めにフルマラソンを走ってから膝が痛むものだから、しばらくの間家にこもっており、久しぶりの山です。
その間何をしていたかといえば、再就職に向けて勉強したり、ゼルダの新作をやったりしていました。
いずれにせよ椅子に座ってモニターばかり眺めているから、どうにも体がうずうずしてきます。
膝の腫れも引いてきたので、そろそろ外に遊びに行きたい。
近所で、雪がなくて、それでいてある程度は高度感があって、がっつり歩けるところ。そうだ、丹沢の蛭ヶ岳に行こう。
そういうことになりました。
蛭ヶ岳には丹沢山、檜洞丸、焼山の3方向からアクセスできます。
前回初めて登った時は、檜洞丸側から登って丹沢山へ抜けたのでした。
今回は歩いたことのない焼山側から入って、丹沢山、塔ノ岳と歩くことにします。
焼山側から蛭ヶ岳を歩きました / gakuさんの姫次・塔ノ岳(神奈川県)・焼山(神奈川県)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
目次
スケジュール
焼山の登山口までは、相模湖から出ているバスを利用します。
登山口まで行くバスの本数が少ないので、利用できる便は8時着の便一択でした。
今の時期、日没は16時半ごろ。
今回のルートは全長24キロくらいあるので、日が暮れる前に降りてくるには8時間半で歩き切らないといけません。
アメリカでは毎日このくらいの距離を歩いていたし、日帰りだから荷物は軽くていいし、体力的には大丈夫なはず。
だけど、やっぱりせわしなく感じます。
じいちゃんパーティ
相模湖駅からバスで三ヶ木まで移動して、乗り継ぐバスを待っていると、山装備で身を固めた団体さんがやってきた。
見た感じ、わりと年配のおじいちゃんパーティ。同じく蛭ヶ岳を目指すみたい。
なんでも、蛭ヶ岳山荘に一泊して、翌日は檜洞丸から西丹沢ビジターセンターへ降りるのだとか。
蛭ヶ岳から檜洞丸側への道は、登りでしか使ったことがないけれど、傾斜は急だし、目の前が谷だから高度感があって怖そうだ。
こっちは日帰りで、ペースが違うからもう会うことはないでしょう。気を付けて下ってほしいなと思いました。
それにしても達者なじいちゃんたちでした。
年をとっても山を歩ける体力があって、一緒に歩く仲間がいるって、なかなかハードル高いと思う。
蛭ヶ岳
焼山から蛭ヶ岳への道は特に怖いところもなく、気持ちよく歩けました。
冬のキリっと澄んだ空の向こうに、蛭ヶ岳と富士山が見えます。
標高が高くなるにつれて、カラマツが目に付くようになり、高いところに来たなという実感がわきます。
日陰の道は霜柱がザクザク生えていて、トレッキングポールで突くと「コツコツ」と硬質な音がするくらい凍って固くなっています。
木道も白く凍っていて、思わぬところでつるっと滑る。
たまに滑りやすいところだけ気を付けて歩いて、何のことはなく蛭ヶ岳につきました。
前回檜洞丸から登った時は、割としんどかった記憶があるので、なんだか拍子抜けです。
焼山ルートと丹沢山ルートが一般的なのかな。
檜洞丸に降りる道には、こんな看板が立っていました。
ちょうどお昼近くなっていたので、蛭ヶ岳山荘で名物『ヒルカレー』をいただくことにします。
ピリッとスパイスのきいたビーフカレー。うまいです。
そんなに汗はかいていないけれど、ラッキョウと福神漬けの塩気がうれしい。
蛭ヶ岳から丹沢山までは見晴らしのいい尾根歩きが続きます。丹沢で一番好きな道かもしれない。
景色はいいのですが、足元は霜柱が溶けて泥だらけです。
たまにずるっと滑るけれど、絶対にしりもちを付きたくないので、必死にバランスを取ります。
バスに乗りそびれる
蛭ヶ岳から丹沢山、塔ノ岳までは稜線上を移動するので、登りの行程はあまりありません。
蛭ヶ岳に登った時点で今日の登りはほぼ終わりです。
13時半ごろに塔ノ岳に到着しました。
塔ノ岳から大倉に降りるのが一番スムーズなのだけれど、毎回同じ道を歩いているから、今回は表尾根を使うことにしてみる。
大倉尾根に比べて1キロほど距離が長いのと、起伏も激しいから時間は余計にかかります。
でも、ところどころ鎖があったり、見晴らしがよいポイントがあったりで、ひたすら階段を下る大倉尾根より楽しいんです。
16時頃にヤビツ峠に到着。明るいうちに降りてこれました。
しかし、平日は全然バスがなくて、ちょうど15分ぐらい前に最後のバスが行ったところでした。
しょうがないので、蓑毛バス停まで歩いて降りることにします。
あたりはさすがに薄暗くなっており、木立の中ではライトが必要です。
17時前に蓑毛に到着。
しかし、またしても目の前でバスが出発。なんてこった。
まあ30分も待てば次のバスが来るので大丈夫です。
この辺のおおらかさはアメリカ旅行で鍛えられた気がします。
それにしても今日はバス運がない日でした。
感想
久しぶりにがっつり歩けて楽しかったです。
さすがに終盤は膝に疲労を感じましたが、それ以外は気持ちよく歩けました。
丹沢山側から見る蛭ヶ岳、三ノ塔から見る塔ノ岳方面、この二つが個人的に好きな景色なので、今回のルートを逆向きに歩いても楽しそうだなと思いました。
そして、帰りのバス便の多さという面では、大倉登山口が一番安心ですね。