JMT日記:アメリカ旅行中に出会った虫たち

この記事では、2023年のJMTハイキングおよび付近の町で出会った虫について書いています。

虫は好きですが詳しくないので、細かい種類は残念ながらわかりません。ギャラリー兼、当時のメモ、といった内容になっています。


目次

サソリ

Independence, CA, USA.

キャンプ場でテントを片付けていたら、テントの下から出てきました。

体長7~8mmくらい。はさみと毒針がかっこいいです。

ツチハンミョウ

Independence, CA, USA.
学名:Tegrodera aloga
英名:Iron cross blister beetle

明らかにヤバそうなカラーリングですぐに目につきました。

フォルムは日本のツチハンミョウと同じですが、頭は真っ赤、鮮やかな黄色の羽がよく目立ちます。

ツチハンミョウは体液にカンタリジンという物質を含んでおり、動揺させると足関節の隙間からそれを分泌する性質があります。

皮膚に着くと水膨れができるので、日本でも毒虫として知られています。

英名がblister(水膨れ)beetleなのは分かりやすいですね。Iron Crossは背中の黒い十字模様が由来でしょう。

ヤママユガ系の幼虫

Pute Canyon, CA, USA.

トレイルを歩いていたら、道にでっかい芋虫が落ちていました。なんでや。

中学生の時にオオミズアオを飼育していたことがあるのですが、サイズ感といいフォルムといい、オオミズアオの終齢幼虫によく似ています。

きっとヤママユガ系の幼虫なのでしょう。

クヌギ(ブナ科)とかサクラ(バラ科)を食べるイメージでしたけど、辺りには松の木の他には膝くらいの低木しか見当たりません。

松はさすがに食べないだろうと思って、低木にくっつけておきました。

この低木、後で気づいたのですが、ドングリをつけていることがあって、背は低いけれどブナ科っぽいんですよね。

なので多分この葉っぱを食べているのだと思います。違ってたらごめん。

CA, USA. トレイルのいたるところ。

例年9月は蚊が落ち着くと聞いていたのですが、2023年の9月上旬は全然そんなことはなく、歩くのをやめた途端にわんわん寄ってきます。

2023年は雪が多かったせいで、水が豊富。さらに雪解けが遅かったせいで発生が遅れ、発生の密度も増したのではないかと想像しています。

奴らは水辺の近く、下草が生えた林の中などに多く潜んでおり、日が傾く頃に活発に活動を始めます。

夕方にテントを張っているとハチャメチャに寄ってくるので、急いで設営してはテントに飛び込んでいました。

テントにとりつくシルエットが恐ろしげです。日本の蚊より一回り大きいような気がします。

でっかいコオロギ

PCT(River Trail近く)
学名:Anabrus simplex
英名:Mormon cricket

モルモンクリケットと呼ばれており、2023年は都市部で大量発生して問題になっていたようです。

指先くらいのサイズがあり、腹部が大きく重量感のある見た目をしています。翅は退化していて飛べません。

なぜか地面にいた毛虫

PCT(River Trail近く)

イラガを思わせる鋭いとげを持っています。

何匹か見かけたのですが、どういうわけかどの個体も土の上にいました。

地面に潜って植物の根でも齧っているのでしょうか?

あるいは地中でさなぎになるとか?

その他

写真を撮れていないのですが、これらの他にもいくらか虫たちを見かけました。

羽音に存在感がある大きなスズメガや、水辺のイトトンボ、ヒカゲチョウの仲間などです。

何となくですが、日本のほうが虫は多いような気がしました。

小動物は日本より見かけるのに不思議です。

もちろん僕が気が付いていないだけという可能性も十分あります。もう少しちゃんと観察すればよかったな。